どうも千字Lifeのとうやです。
タイトル〇ばっかりですみません。
いやぁ〜びびってますよ。
「著作権」になぁ!!
これは僕が高校時代の頃、集英社に漫画を持ち込んだ時の話です。
当時、僕は真夏のクソ暑い中も何が楽しいのか野球ボールよりやや大きめなソフトボールを追いかけてゲロを吐く日々をおくっていました。
その中、部活中にも関わらずやけに漫画の話をしているKと言う男の子がいました。
僕は言わずと知れた漫画好き。
漫画あるあるをK君としていると見事に
意気投合
将来の夢は漫画家になるんだと息巻いてる彼は沢山の漫画を描いていました。
僕はなんだって口を出したくなる性分ですので彼の考えたストーリーに口を出していたら、気がつくと
作画:K
原作:とうや
になっていました。
いや、なんでさぁ…
■本当に集英社に来ちゃったよ。
ジャンプの裏表紙の隅に小さく書いてある。電話番号にガクブルで電話を掛け。
アポイントを取り、集英社に向かうことへ。
手提げのケースにはお互い起こし合いながら描いた、45ページの漫画を持っていました。
主に作画はK君だったのですが、スケジュールの見込みが甘く、急遽僕もトーンの貼り付けやベタ塗りを手伝うハメに、アポ当日の朝に疲労困憊でようやく書き上げました。
行きの電車で既にK君は緊張でキョロキョロとしており落ち着きがありません。
「あと6駅…あと6駅…」
「あぁ…あと5駅…あと5駅…(絶望)」
極度のプレッシャーにK君の脳がバグっていました。
僕は
(まぁ、余裕っしょ)ってな感じにドヤ顔してましたが
いざ集英社をみると一気に現実味が増して
アポイントシートを誤字って3回も書き直し
受付のお姉さんに
「もう大丈夫ですよ。」と止められました。
番号札を持ってブースに向かうと…
マジでマジで風景バクマンなんですよ。
このブース、本当に狭くて壁も薄くて、
隣から
「だから○○さんはラブコメじゃないんですよ。」
みたいなオッサンが怒られてるような声も聞こえて。
まぁ、最悪原稿は破られても仕方ないと覚悟を決めていました。
(そんなことされません)
高一に初めて持ち込みに言った僕達は
大人とアポイントを取るなんて
それこそ初めてで何が正解で何が不正解なのかも知らず。
担当の方が来るまで謎に席には座らず、立ったまま待っていました。(しかも15分くらい遅刻してきた)
◼️担当者到着!!
担当「ごめんなさいー遅れましたー(棒)」
僕「はい!!」
K「よろしくお願いします!!!」
担当「え、なんで立ってんの…座って(苦笑)」
僕・K「「すみません!!!」」
担当「早速、原稿見せてもらうねー」
K「お願いします。」
と担当が原稿を持つと、物凄いスピードで読み始めました。
えっ…!!…はっ!?マジか…!!
連日徹夜で描いた作品が体感で5分程で読まれていく。
確かこの時描いたお話は
ある日突然『確率』が見えるようになった主人公の少年が画家志望だが絵が物凄く下手な女の子と出会い成長していくボーイミーツガール作品。
全ての『確率』が見えてしまう為、何に対してもあんぱいを選んでしまう主人公が画家になれる確率が低いにも関わらず必死に夢を追いかける彼女に対して合理的だか配慮がない発言をしてしまい。ビンタされるところから2人の恋が始まーーーーーーーー
担当「はははははwwwwwwww!」
僕・K 「!!!!?」
担当「この子、突然殴るんだ。
めちゃくちゃ面白いね!!」
僕・K(え?そこ????)
担当「しかも、殴ってる顔wwwww真顔ww情緒www不安定過ぎんだろwwwww」
K「…」
僕「…」
担当「うん!おもしろいね、これ名刺ね」
と名刺を渡され
担当「この漫画は月例賞に出しておくから貰っておくね〜」と言われました。原稿は持ってかれてしまいました。
あれ??なんか以外にあっさりしてない??と思いましたが。
担当「原作の君は面白いのを書くけど説明口調が多いからもっと漫画を読んで、作画の君は全体的な画力の向上とあとカッコイイアングルを勉強出来るといいね」
と飴と鞭を受け、その場は解散となりました。
僕達はお互い課題はあるがひとまず原稿を破かれずに済んだという所もあり、貰った名刺を誇らしげに財布の中にしまい、帰路に着きました。
漫画を読めと言われたのに僕は帰り道の神保町の古本屋で小説を買いました。
これが僕達の初めての持ち込みですが、この後の関係は大学3年生位まで続きます。
僕は忙しくなり次第に漫画から離れてしまいましたがK君の方は社会人になってからも漫画を続け、こないだ月例賞の佳作に選出され名前が乗っていました。(すごい)
また、なんか近いうちに何かやろうという話は出ています。もしまた漫画を描いたらここで皆さんにお披露目するので、その時はよろしくお願いします。