会話に困った時に使える!'架空の友人'の千字ストーリー

昔話、日々の変化、思い出話、友人からの噂話、そんなのをまとめておきます。この話はおもに友人から聞いた小話として合コンやアイスブレイク、気まずいあの子との2人きりの時間とかに使って下さい。

中学二年生が合コンをするとどうなるのか。

どうもどうも千字Lifeのとうやです。

皆さんは合コンをした事がありますか?

僕は新卒一年目の時はよく、食費を浮かすために『盛り上げ役』として合コンに行っていました。

※奢って貰えるので。

 

そんな僕の人生初めての合コンは中学2年の頃でした。

 

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◼完璧な計画

まずこの合コンを企画したのがクラスでも少し幅をきかせている吉田君というサッカー部の男の子でした。

 

吉田君は典型的な仕切り屋タイプで

俺のトークおもしろいっしょ

って絶対思ってるタイプでした

※ごめん吉田。

 

下手に思春期を突入している中学生男子にとってクラスの女子と話すなんて

 

業務連絡以外ありえない

 

そんな面持ちでしょう。しかし、今回はなんと『合コン』とタイトルをうち「クラスの女子とお話する為に場を開く」と今思えば正気の沙汰ではない。

 

自分達本来のレベルを3段階くらい飛ばした危険行為でした。

 

 俺は女子とかよく分かんねぇわとか言いながらむっつりの男子達です。

皆本当は彼女とか欲しい年頃です。

 

そこで吉田君が考えた作戦はカラオケ作戦でした。

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◼で?誰が歌うの??

カラオケという密室なら女子とも自然と話さないといけない空気になるし気まずくなったら歌えばいい!!

 

そんな感じでこの計画がスタートしたと思います。

密室なら女の子とも距離が近いし!当時の僕達からしたら

完璧な計画でした。

 

しかし、ここで問題があります。

誰がトップバッターを歌うのかというものです。

 

中学生男子です。人前で歌うのは流石にハードルが高過ぎます。

 

そこで吉田君が

俺がまずコブクロを歌うから、まかしてくれ

 

なぜコブクロなのでしょうか。

 

私は疑問に思いましたが、取り敢えず吉田君に任せることにしました。

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◼メンツがヤバすぎる…国でも滅ぼしに行く気か?

気合いの入れすぎた吉田君は初っ端からカースト1位のトップギャル佐々木さんとその取り巻きを招待し、合コンがスタートしました。

 

佐々木さん達はクラスで合コンが開かれるのであればまず絶対招待しないといけません。

 

もはや来賓扱いの佐々木さん

 

佐々木さん大好きな吉田君は気合いの入り方が違います。

 

僕は女兄弟が多い環境で育ったのが幸いして当時は珍しい「女子と話せる男子」としてその場のアドバイザーみたいな役割で同席しましたが

女子の前で歌うのはバキバキ童貞でした。

 

◼吉田。

佐々木さん「えぇ〜まじ楽しみなんですけど〜(((o(*゚▽゚*)o)))

 

よし歌え吉田!!

 

佐々木さん「えぇ〜誰が歌うの〜??」

 

かませ!吉田!!!

 

佐々木さん「……取り敢えず私が歌おっかなぁ」

 

ん??吉田???

 

そして佐々木さんがAKBを歌い終わりました。

何かを感じ取ったのか1人また1人と男子がその場から離れていきます。

 

あんなに意気揚々としていた吉田君は

何かを諦めたかのように呆然とただ一箇所を見つめていました。

 

 

歌えよ。吉田コブクロ

 

 

実際に女子を目の前にした吉田君はあまりの緊張に意識がトンでいました。

 

初めは笑っていた女性陣も段々表情が曇ってきます。そして苛立ちが頂点にましたのか。

 

ガンッ!と佐々木さんが

カラオケのテーブルを蹴りあげます。

 

僕は思わず「トイレ!」といって飛び出すと

トイレの前のドリンクバーで男子達がたむろっていました。

 

「何やってんだお前ら!!」

 

結局

吉田君を一人残し、僕達はもう一つ部屋を借りてFLOWのGO!!!とか歌ってました。

ドリンクバーに行くついでにチラッと佐々木さんの部屋を見ましたが。

はしゃぐ女子達の間で真顔でタンバリンを叩いてる吉田君の姿がありました。

よかったじゃん吉田。夢叶って。

 

 

PS.これは僕が中学二年生の頃の話ですね。冷静にムカついたからって机を蹴りあげる佐々木さん普通にヤバい人じゃないですか?やっぱりカラオケは仲のいいメンバーと騒ぐに限りますよね。