どうもどうも千字Lifeのとうやです。
今回は違法薬物の売人に間違えられたらどうするかそんな話をしていきます。
◼釣りをしてただけなのに…
スマホを落としただけなのにみたいな感じで言ってしまいましたが、本当に釣りをしていただけです。
あれは確か、僕が大学3年生の頃です。
当時、仲の良かったメンバーと夜釣りに行こうと言う話になり早速レンタカーを借り神奈川のとある海岸まで向かいました。
◼皆こだわりが強い
釣り童貞達は仲良く専門店に行きました。
そこには高い物ではウン十万円安いものでも1万円は超えているものばかり、僕としては鮎を釣る竹竿みたいなもので良かったのですが、そういった雰囲気の店ではないことを察し今回は1人見学という形を取りました。(英断)
その中で『形から入る』タイプの打越君というがボンボンがどうせやるならと1万5000円位の竿を購入しました。
◼夜釣りスタート
夜の海岸につき、各々が釣りを開始すると、皆見よう見まねで釣り針を海に投げ入れます、糸が絡まり自爆を起こしている者が何人かこれはいかんと距離を取り、釣り針を投げ入れると足元に置いてあった餌を引っ掛けてしまいそのまま海に勢いよく全ての餌を投てきしている者まで現れました。
何故そうなる。
僕は今更ですが、釣竿を持っていないと何も出来ないことに気づき、1人夜の海岸を歩いていました。
夏夜でテトラポットからうっすら見える黒い波音が妙に心地よかったのを今でも覚えています。
その時とある男性に声をかけられました。
◼完全にイッてんじゃんって感じの男性
当時の僕は茶髪に坊主という極めてイカつい髪型をしていたので、こういったタイプの方に声をかけられたんだと思います。
男性はダボダボズボンに半袖Tシャツと極めてシンプルな格好をしていましたが僕とは焦点があっていませんでした。
直感的に「ヤバい人だ」と察知した僕は少し距離を取ろうとしましたが。
男性の方から
「お兄ちゃんお兄ちゃん 今、草持ってる??」
僕「草??????」
この時なんで僕が薬の売人に間違えられたのかは今でも謎ですがここでパンピーとバレてしまったら何かと面倒だなと思い咄嗟にズボンのポケットをパンパンと叩き
僕「あ、今日は持ってないっすスンマセン(*^^*)」
と謎のアドリブを効かせてしまいました…
「あっそうなの、じゃぁまたよろしく」とだいぶろれつが回ってない話し方で男は闇夜に溶けていきました。
マジでか。
僕は急いで皆の元に帰りましたが、こんな突拍子もない話は誰も信じてくれず、1人で近くのコンビニにガリガリ君を買いに行ったのを覚えています。
そして帰る頃には満を持して最後にチャレンジした打越君が最初の一振で謎のゴミを釣り上げてしまい初撃で勢いよく釣竿を大破させた悲しいお知らせを聞かされました。
▲ショックのあまり気絶した打越君。
(ちなみにこの日は6人で遠征に出て、釣れたのはよくわからない魚の死骸のみという、散々な結果で終わりお通夜みたいな空気の中帰路に着いたのを覚えています)
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