会話に困った時に使える!'架空の友人'の千字ストーリー

昔話、日々の変化、思い出話、友人からの噂話、そんなのをまとめておきます。この話はおもに友人から聞いた小話として合コンやアイスブレイク、気まずいあの子との2人きりの時間とかに使って下さい。

暴力の解剖学~神経犯罪学への招待~(エイドリアン・レイン)を読んで(下)

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どうも千字Lifeのとうやです。

「お前いつになったら後編更新すんだよ」

とDMでお叱りを受けましたので早々とやってきました第二弾です。

 

 ▼前回の記事です。

senzilife.hatenablog.com

 

 

今回は前回の続きでサイコパスシリアルキラーについて書いていこうと思います。

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出典:サイコパス制作委員会

サイコパスとは

よく、サイコパスと聞いて異常犯罪者や凶悪犯をイメージする人がいるかもしれませんが実はそうではなく。精神病質者の事を指します。実際に犯罪に走るケースは稀で、

言葉巧みに他者を掌握できる・他者に対して冷酷に振る舞うことが容易に出来る

大きくわけるとこの二つの特徴によりサイコパスは経営者やリーダーポジションに向いていると言われています。上手くサイコパスの気質を使いこなせば、社会的に成功を治めやすいんだとか。

 

また、その反面で極度の虚言癖・良心の欠落・刺激を求める気質があり、社交的で自分を有利な状況にする為の弁がたつ為、社会的評価は高く。魅力的に見える人が多いそうです。また刺激を求めるが向故、職業斡旋所などでョブホッパーの様に職場を転々としているサイコパスも多いそうです。

 

サイコパス定義

kotobank.jp

 

前回の記事でも書かせていただきましたが、サイコパス脳のストッパーである海馬の働きが恐ろしく鈍い為、「危機感」が上手く機能せず冷静沈着に犯罪に及んでしまうケースが多く、情動・感情をセーブし論的な思考を司る前頭前野の働きが他の犯罪者に比べ高い為、計画的で順序だった犯行を行うケースが多いそうです。

具体的な例をあげると前頭前野の体積が健常者に比べ22%も大きく、その思慮深さが伺えます。(ちなみに感情型犯罪者に比べて26%も大きい)

 

また、前頭前野の機能が優れていると者ほど、嘘をつくことに長けている特徴があり

※嘘をつく方が架空の人物・場所・証言・行動などを瞬時で矛盾が無いように考えないといけないので、基本嘘をつくより真実を口に出す事の方がが簡単とされている)

 

病的虚言者であるサイコパスの言語性IQは極めて高いとされています。

これが、「世間一般でいう口達者で魅力的な印象」に繋がってきるのかもしれません。

 

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出典:ジョジョの奇妙な冒険第四部

シリアルキラー

英語ではSerial killerserial=連続の、順列の)と書きます。主に心理的な欲求を満たす為に連続的に暴行・殺人をひき起こす者のことを指します。

 

サイコパスとの違いは段階的な定義上の意味合いの違いでしかなく、

 

良心が欠落(=サイコパス)しているから欲求を満たすためにシリアルキラー(=定期的に連続して殺人を犯してしまう)になってしまう。みたいな。

 

シリアルキラーサイコパスもそうですが健常者と比べ、脳の指令伝達器官が著しく低下しており

多くの場合が幼少期の劣悪な家庭環境が原因とされています。

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【極度の栄養失調・栄養不良】

脳のDNAやシナプス

(※脳の神経伝達を司る管、シナプスが多いほど頭の回転が速いとされている)

を構成する。「鉃・亜鉛・タンパク質・リボフラビン・オメガ」が欠乏すると感情を抑制する器官が衰え、酷く感情的になったり、頭の回転が低下し他者とのコミュニケーションが上手く行えず、トラブルの原因になるとされています。

 

貧困層、虐待を受けて育った子どもはこの物質を含む栄養価の高い食事をすることがほとんど出来ず、逆に有毒な『錆(さび)』や両親・里親からの暴力により脳の機能を破壊されてしまいその後犯罪者になってしまうケースがスタンダードとされています。

 

また、実際には

3歳までに栄養不良だった子どもは8年後の11歳時点でも既に他の子どもよりIQが低い傾向にあった。

との研究結果もあり、栄養不良がいかに脳に深刻なダメージを与えるかを物語っています。

 

衛生環境下が整っていない家庭で、錆(さび)などの有害物質を含んだおもちゃや家具、ゴミなどを幼少の頃から舐めたり、口にくわえ摂取してしまうと、脳に深刻なダメージを負ってしまいます。

口内摂取が原因のその他のケースといえば、『オランダ飢餓の冬』の事件があげられます。これは大戦により街が極度の食糧危機に襲われた際、街の子どもや妊婦が毒素を含む球根(チューリップ)を大量に食したことによって、その後の復興の際、街の犯罪率が増加したなど。

※諸説あり

 

逆にシナプスの構築を促進する【オメガ3】を多く含んだ食材は魚です日本が他国に比べて犯罪率が極端に低いのはこの魚を多く摂取しているのが、要因の一つではないかともされています。※勿論、諸説あり

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【脳に対するダメージ】

まだ頭蓋骨が安定していない幼児に対し、頭を強くゆさぶったり、「たかい、たかい」などをして脳が損傷してしまうと、IQの低下や情動の抑制が出来ない体質になってしまう可能性があり、極めて危険です。

 

幼少期から頭部を殴る蹴るの暴行くわえたり、性的虐待などの過度のストレスを脳に与えてしまうと脳の機能が低下してしまい、将来的に犯罪を引き起こしてしまう可能性が高まる傾向にあるとされています。

※現に歴代のシリアルキラーのほとんどが両親または里親に幼少の頃からのたび重なる暴行を受けている。

 

犯罪者の脳は健常者に比べ幼少の頃から受けた外部的要因により「抑制が効かない」「危機感を感じない」「言語障害」などの対人間でのトラブルを生みやすい構造になっている。

 

■最後に

作者曰く、脳の仕組みは今だ分かっていない箇所が多く、「犯罪を起こしやすい脳」というのが厳密にはわかった訳ではないと語っている。

勿論、例外もあり、幼少の頃劣悪な環境にいたが人全てが犯罪者になっているわけでもない。その違いなども今後の研究で解き明かしていきたいと記していました。

 

世界には犯罪が原因で発生する医療費や裁判を行う司法経費や警備・警察関連に対する費用がGDPの何割も占めている国が多く存在し、そのコストを下げるべく、作者は最後に子どもを出産は政府の認可性にし、過去に重度の犯罪歴があったりや家庭水準が一定数値を達していない場合は政府が介入して子どもを代わりに育てるべきじゃないのか(一定のボーダーラインを超えるまで)など、少し偏った例をだしていましたが、そんな【すばらしい新世界/オルダス・ハクスリー】の小説のような人間工場が出来ないことを祈るばかりだと、この本を読んで思いました。

PS.よく子供の頃とかさ、頭悪くて意地悪で何言ってるか分からない、それなのに我慢が出来なくてスグ殴ってくる奴とかいたやん。そーゆー子って結局多勢に無勢で皆とは疎遠になっていって気を引くためにどんどん悪い事しちゃって、「なんであの子あんな感じなんだろうね?」なんて友達が言ってたけど、よくよく思い出したらそいつの家家庭環境めちゃくちゃで、飯食ってないし。親が乱暴だったって噂があったし、子どもながらすごいストレスを抱えていて、頭の器官がめちゃくちゃにされちゃってて、本人もどうしようも出来なかったんじゃないかな…ってこの本読んで感じたのを思い出しました。

なんでそんな闇を抱えてる子に対して僕や周りの大人達は「なんでそんなことするの!じっとしてて!」なんて言っちゃったんだろう。本人が一番苦しんでたのに。

僕はきっとあの頃のガキ大将に感情移入したくて過去にこの本を買ったんだって、思い出しました。

 

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