どうも千字Lifeのとうやです。
私は何故いつもイベントを逃してしまうのか。世の中は恵方巻きなるものをやっていたそうですが、私は参加出来ませんでした。
「なんか今年恵方巻きの露出少なくね?」
と思いましたが、それもそのはず大量生産・大量破棄は環境的に健全ではないと今年は各社コンビニは昨年より生産を抑えたのだとか、それなら広告も減りますよね。売らなくていいんだから。
それだけで忘れてしまうくらいのイベントなんて如何にに普段私達が'買わされているか'大いに実感できますよね。
まぁ、数百円ぽっちだし、それはそれでいいネタになるしそんな考えなくて良くね?って声も何処からか聞こえてきますが、皆がやってるからやるってのが基本受け付けない性格なので私としてはどうしても1度考えてしまうのです。
◼恵方巻きの大量生産って地獄やぞ
私は学生の頃、個人経営の回転寿司で働いていました。板前職人が握る、本格派の寿司を回転寿司で食べれる!ってことでそこそこ繁盛してました。
私はそこの板前というかキッチンで働いていたのですが、いつもこの時期になると恵方巻きを大量生産しないといけなかったので、めちゃくちゃ地獄だったのを覚えています。それに恵方巻きに使う具は他のネタには使う事が出来ないので作りきるしかない。多い時は1日200本作っていたなんて時もありました。
こんなんばっかりしてると疲労で頭も回りません。
他のオーダーも作りながらお土産の恵方巻きも作ると、何故今日買うのか、明日買えよ!
クリスマスの時にだけ高いレストランを見てイライラしてしまう私はこの雰囲気による繁忙期にめちゃくちゃフラストレーションが溜まっていました。
◼そして始まる暴挙 〜だって納豆うめぇじゃん〜
恵方巻きもそこそこ作った後。
店長から「おーい!レーンに何も回ってねぇーじゃねーか作れ!!」と指示が飛んできます。
レーンというのは回転寿司の寿司が回っていくベルトコンベアの事です。
疲労により何も考えられなくなっていた私は、取り敢えず好きな物を入れようと納豆巻きをセレクトしました。
本来ならば3つ投入で間に合うものを6つ投入し
ひと段落着いていると
「軍艦もまわせー!!」とまたもや店長の怒号が響きます。
本当に軍艦が来てくれたらどれだけよかったでしょうか。なんて考えながら何も考えず。
納豆軍艦をセレクトしました。
しかも6つ投入です。
疲労により、ひたすら納豆系列の商品を生産し続ける私はさながらベルトコンベアに付属されていた機械。そこに心はありません。
店長が
「お前レーン納豆だらけじゃねぇか!!!」
と怒鳴り込んできました。
さながら納豆の大名行列。
僕はかすれた笑い声をあげ、
「いや、納豆美味いじゃないっすかぁ…」
と笑ってみせました
◼その後
恵方巻き効果もあり、その日のお店は大繁盛、納豆大名行列もそこそこお客さんにはウケて取り敢えず廃棄は出ずに済みましたが、店長にはめちゃくちゃ怒られ会長にはめちゃくちゃ笑われました。
「そんな納豆が好きなら今度家に余った納豆をやるよ!!」
いやいらねぇよ…
流行ってのは流行る理由があるから流行だと思います。万人受けする素晴らしい魅力があるのではあれば尚更です。ただ、恵方巻き何故流行った??
どう考えても企業戦略やんってそんな意識高い事は言いませんが、大量生産・大量廃棄の面や在庫として管理しずらい食べ物系の流行って一度考えてもいいかなって思います。