会話に困った時に使える!'架空の友人'の千字ストーリー

昔話、日々の変化、思い出話、友人からの噂話、そんなのをまとめておきます。この話はおもに友人から聞いた小話として合コンやアイスブレイク、気まずいあの子との2人きりの時間とかに使って下さい。

【不定期掲載】リアルROOKIESの話(NO.1)

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どうも千字Lifeのとうやです。

皆さん高校生の頃はどんな部活をしていましたか?ガッツリ運動系??それとも文化系??もしくはバイト戦士??今日はそんな話をしたいと思います。

 

◼強制入部。

大前提で僕はスポーツが大っ嫌いな少年でした。

スポーツというか集団行動が大っ嫌いでした。

こう、ひとつの枠にあてはめられるのが大嫌いで、右向け右の先輩命令絶対の体育会系というのがとても苦手でした。

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しかし、高校1年生の頃の担任である。ちょび髭親父の田仲先生ソフトボール部に強制的に入部させられます。

 

「お前どうせSサイズだろ?ほい、14800円払えよ」

 

新手の強盗かと思った。

 

勝手にユニホームを購入されられ、

仕方なく6月の後半辺りから始めることになりましたが、ここから波乱が続きます。

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◼殺意のキャッチボール

僕はズブの素人ということもあり、まずはキャッチボール講座からスタートしました。

 

全くの未経験で入部したのは僕と青城君の2人だけでした。そんな2人を小学生の頃から野球経験がある。工藤君がメンターを努めます。

彼は後々はキャプテンとなりましまが、それはさておきめちゃくちゃ顔がウザいのです。

 

「ほら!いつでも投げておいで〜!」と足を大きく広げ前屈している工藤君。

 

経験者の余裕を見せたいのでしょ。

しきりに俺はストレッチをしながらでもキャッチボールが出来る。とでも言いたげな彼のドヤ顔めがけて。

 

僕は豪速球で至近距離から顔めがけてボールを投げ続けました。

 

おかげで確かなコントロールと殺意に満ちた球速を手にした私ですが、彼への敵意はこんなんじゃ収まりませんでした。

 

◼これが…練習…??

これがソフトボールなのかと右も左もわからない僕は日々課せられるメニューをチームメイトと耐えていると。

突然顧問の田仲先生が

ほれ〜取ってこい〜!」とどう見てもゴルフをし始めました。

僕達は炎天下の中いつまでも先生のゴルフボールを追わされ、まるで貴族の遊びに付き合わせられる下民といったところでしょうか。

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◼サッカー部との代理戦争

一つのグランドをサッカー部と共同で使っていた事もあり、いつもお互いがボールを飛ばし合う環境にいました。

 

フライを取ろうとしていると足元にサッカーボールの強襲を食らったり、逆にサッカーしている彼らに頭上からソフトボールをぶつける事もありました。

 

僕達はまぁ隣通しだし、そんなこともあるべ

くらいの感覚だったのですが。

 

顧問の先生通しはそんな訳にはいきません。

サッカー部顧問の上村ソフトボール部の田仲は犬猿の仲で。事ある事に皮肉を飛ばしあっていました。

 

そんなある日です。

僕達が試合を行おうと日曜日にグランドに行くと。

なんと芝が植えられていました。

 

後日サッカー部に確認を取ると

村上先生の「なんかグランドをプロぽくしたい」という一言で、

土曜日にサッカー部総出で田植え作業をさせられたそうです。

こんなの埋まってたら僕達がソフトボール部が出来ません。

 

この事に顧問の田仲先生は

よし、お前らあれ全部引っこ抜いてこい

と各自トンボを渡されました。

 

え?いいの??

知らないよ???

 

と思いつつも先生の指示通りトンボを縦にし鍬(くわ)のようにして校庭を耕すことに。

 

散々耕し、ぐちゃぐちゃの茶色の校庭ですが

その上を田仲先生がバギーでブラッシングをし綺麗な更地に整えました。

 

◼その後

翌日僕達はサッカー部の顧問の上村先生に呼び出されまっ茶色になった校庭を指さされながら

あれはなんだ??」と聞かれましたが

 

あれはなんだと言われても。

 

茶色い校庭…??

 

 

めちゃくちゃ怒られました。

 

こんな波乱の幕開けですが、

無理やり入部されられ、

他の運動部に喧嘩を売りまくるとんでも顧問。

濃い先輩や濃い後輩、可愛いマネージャー達。

そして僕みたいなソフトボール部未経験のダンサー(他にも吹奏楽・剣道部・格闘家など)と何よりも愛すべき同級生達と一緒に強豪ライバルを倒し全国を目指した、あの夏がたまに狂おしい程めちゃくちゃ懐かしく感じることがたまにあります。